男性育休が進まない理由は?取得期間は平均1ヶ月以内
男性の育休は取得したとしても、1週間位〜1ヶ月位という雰囲気がありますよね。
実際に、男性育休の平均取得期間は1ヶ月以内で、女性は10ヶ月以上が平均値になります。
しかし、制度上は男性が1年の育児休業を取得することも可能で、筆者は1年間の育休を取得しています。
- 男性の育休平均取得期間は1ヶ月以内だが、制度上1年以上取得可能
- 男性の育休取得が進まない理由は「出産」≒「育児」という考え
男性育休が進まない理由は「出産」≒「育児」という考えを持つ人が多いからだと考えています。ポイントは「育児は男女関わらず行うもの」と考えることです。
自分の頭の中での考えに整理がつけば、堂々と長期間の育休が取れると思います。
男性育休取得の現状:1ヶ月以内が大半
男性の育児休業の取得期間については、取得率が増加しているものの、取得期間の中央値は1週間程度と言われています。
実際に、周りに育児休業を取得した男性がいるという場合、「1〜2週間程度」という方が多いのではないでしょうか。
また、育児休業をとらずに出産立ち会いや退院のタイミングで年休を数日取得するだけという方も少なくないと思います。
本記事では、わかりやすく1ヶ月以内の育休を「短期育休」、6ヶ月以上の育休を「長期育休」と呼ぶことにします。
女性育休の現状:10ヶ月以上が平均値
男性の育休取得期間を示したデータから、女性の育休取得の期間の分布もわかります。
女性は産前産後休暇を含めると、半数以上の人が子が1歳以降になるまで休暇を取得し続けていることになります。
皆さんの周りの女性の職員の方では、1年以上職場を離れて育児に専念するという方も少なくないでしょう。
9割近くが6ヶ月以上の取得ということで、出産後に半年以上休みをとることが女性にとっては「常識」になっていると言えるでしょう。
男性育休が進まない理由:「出産」と「育児」の認識
女性の方が長期間の休業を取得している状況をみると「出産があるからでしょ?」と考えますよね。
しかし制度上、「出産」と「育児」は別々に考えられています。
女性が出産のために休むのは「産前産後休暇」という制度で、出産予定日の前に産前6週間、出産日から産後8週間の休暇です。
ちなみに、産前休暇は「権利」で取得しなくても問題ありませんが、産後休暇は「義務」で取得しなければならない休暇です。
出産した母親のために設けられているのが「産後休暇」で、その後に子を育児するために設けられているのが「育児休業」です。
「出産」と「育児」は別々に考えられるべきなのに、「出産」と「育児」は同じ人が行うべきという価値観から、女性は長期の育児休業が取得できて、男性は短期の育児休業を取得するという状況になっているのだと思います。
解決策:育児は男女平等と考える
「育児」に関しては、男性も女性も変わらないと考えるべきです。男性が長期育休に入る場合も、女性が長期育休に入る時と同様と考えると気が楽になります。
女性が1年間の育休に入る場合でも、男性が育休に入る場合でも会社が行う手続きは変わりません。
- 育休取得者の営業成績を埋めなければいけない
- 新たに職員を雇用しなければならない
女性が育休を取得できて、男性が育休を取得できないのは「職場・世間の雰囲気」だけだと思います。
- 男性だから営業のエース?
- 男性が休業すると出世できない?
男性に限定した話ではありません。女性で営業のエースもいるでしょうし、女性で育休を取得した方で出世できないことに悩んでいる方もいます。
育児は「女性がするもの」と考える人も多いでしょうが、「授乳以外」の育児は男性でもできます。
まとめ:女性が取得するのと男性育休は一緒
育休取得の世間の状況を考えると、男性が育休を取得するのにためらってしまうのもよくわかります。
僕も育休取得を周りに告げる時、どこか自信がなく、怯えていたことがあります。
人と話す時に心に据えていたのは、「女性が取得するのと何が違うのか?」という点です。
批判されたときには、「女性社員も取得していますよね?」と反論する気でいました。
幸いなことに、直接的なハラスメント発言をする人はいませんでした。
女性で育休取得をしている先輩方(芸能人とかでもいいです)を味方だと考えて、取得意志を告げると納得感をもつことができると思います。
実際に、僕は「女性と一緒」という考えで上司に説明して、1年間育休を取得しています。長期間育児に専念できるメリットは多いので、「うちの職場は無理」と諦めずに、ぜひ上司に取得意志を伝えてほしいと思います。応援しています。